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DayDream2
還暦すぎたおじさんのロードバイクポタリングにしようと思ったが、読書や映画日記になった

承久の乱 坂井孝一

中公新書
けっこうおもしろかった。
最初はなかなか進まなかったが、実朝の政治家としての実像や、後鳥羽上皇のスーパーな実力を記したあたりからなかなか
面白くなった。中世と現代を比べることは難しいが、天皇という国家のトップがスポーツ万能で知識が豊富、しかも
自信家だったら・・・。この本ではワンマン社長に例えていたが疲れる宮仕えだろうなあ。
承久の乱が幕府と朝廷との力関係を逆転させた事件であることは中学生でも知っているが、その深さに驚いた。
三浦義村ってなかなかの人物なんだ。だから大河ドラマもああいう配役なのかな。
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北条氏と鎌倉幕府 細川重男

北条義時と時宗にしぼった本、なかなか面白かった。義時も時宗も、承久の乱と元寇くらいしか知識がなかったので。北条義時が竹内宿禰の再降臨説とか興味深い。竹内宿禰もお札になったことがある古代の人くらいの知識しかなかったので応仁天皇や神功皇后に仕えた竹内宿禰と源頼朝と北条政子に仕えた義時との比較、なぜ北条氏は将軍にならかったのか、その理由にもつながる。時宗があれほどの独裁者ということも知らなかった。それにしてもやっぱり2回の神風はまさに神風だったなあ。

永井路子「北条政子」

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の予習
鎌倉幕府成立前後の話は、石橋山の敗退のあとの義経の活躍やその逃避行、3代で終わった源氏将軍、別当公暁の話くらいしか知らない。執権も時政、義時、泰時、承久の乱、御成敗式目という単語の羅列程度。この小説は公暁による実朝暗殺まで。最初、単行本を借りたが、2段組の活字が小さくて、全集ものを借りなおす・・・。